10.07
2019
ウィルスの感染経路について
■飛沫感染と空気感染
感染症というとまずイメージするのがインフルエンザではないでしょうか?インターネットでインフルエンザの感染について検索してみると、「インフルエンザの主な感染経路は“飛沫感染”」であると書かれています。
そこで、飛沫感染について調べてみると、飛沫とは、「せきやくしゃみをした時に口から出た細かい水滴(唾液)」のことをいい、(飛沫の中に病原体が含まれることになります。)飛沫感染とは、感染した患者が、くしゃみや
咳をした時に口から飛び出た飛沫を他の人が吸い込むことによって起こる感染と書かれています。この飛沫は、水分を含みますので比較的重く、大体すぐに(1~2m程度)床下に落下します。
この飛沫感染とよく似たものに“空気感染”というものがあります。結核や麻しん(はしか)、水ぼうそうなどは空気感染することが知られています。これは、非常に小さくて軽い飛沫核(病原体)が単体で長時間空中を浮遊し、
ひとが呼吸により吸い込むことによって感染がおこります。また、落下した飛沫から時間が経つと水分が蒸発し飛沫核となって風によって空気中を漂うこともあるそうです。
■感染予防のポイントは?
インフルエンザ感染予防というと、なんとなくインフルエンザウィルスが空気中にたくさん漂っているイメージがあり、なんとか空気中のウィルスを退治できないかということばかり考えがちになってしまいます。 しかし、上記の事を踏まえると、空間だけでなく、床やテーブル上に落ちた飛沫(ウィルス)に対しても、除菌作業を行うなどの対策が必要だと考えられます。特に保育園などでは、幼児が床を這って移動したり、床やテーブルなどいろんなところを触った手をなめたりすることにより、手を介しての感染「接触感染」のリスクも高まってきます。このようにインフルエンザやノロウィルスなどはどのような経路から感染するかわかりません。手洗いはもちろんのことですが、空間(空気中)のみならず、床やテーブル、人が触れる取っ手やドアノブなど、 多方面の消毒にも気を付けたいものです。