日本初!「殺菌性電解水」のパイオニア
「三浦電子」の電解水ヒストリー
強酸性電解水生成装置「オキシライザー」の誕生
1987年、強酸性電解水生成装置「オキシライザー」は、秋田県にかほ市(旧象潟町)で産声をあげた秋田発、日本初の電解殺菌技術です。「強酸性電解水」は開発当初「アクア酸化水」と呼ばれていました。
「アクア酸化水」は、塩水を単純に電気分解して生成されるpH2.7以下の「強酸性電解水」のことです。開発のきっかけは、外部の研究者から銀イオン殺菌水の事業化を依頼されたことですが、「アクア酸化水」誕生に至るまでは数々の試みと挫折の繰り返しがありました。
また、ハード的にも電極の溶出等、様々な問題をクリアして、強酸性電解水生成装置「オキシライザー」が誕生したのです。
「驚異の水」としてのデビュー
日本テレビ「NNN きょうの出来事 Sports&News」
1992年、当社開発の電解水が日本テレビで3夜連続放映。「強電解水」や「アルカリイオン水」ブームの火付け役となりました。
「驚異の水」シリーズと銘打ったこの番組は、食中毒を引き起こす菌に対する「殺菌効果」、水虫やケガの「治癒効果」、「農薬使用量が80%減」成功のゴルフ場、「無農薬栽培農家」の話が取り上げられました。
反響はすさまじく、当社はもとより日本テレビ系列局・全国の保健所・農協・病院・自治体に問い合わせが殺到。1ヶ月以上対応に追われました。
この放映がキッカケで1993年に様々なメーカーが強電解水の市場に参入しました。
医療、食品、農業分野で(電解水の広がり)
1990年、「アクア酸化水(のちの強酸性電解水)」が学会デビューを果たします。
これを機に、様々な分野の学会で殺菌力・有用性・安全性等が発表され、強酸性電解水の科学的土台が築かれていきました。
1993年以降には機能水に関係する財団や学会が設立・発足され、1996年、強酸性電解水は医療用具認可(個別認可)を取得。2002年には「次亜塩素酸水」という名称で食品添加物(殺菌料)に、2012年には特定農(特定防除資材)に指定され、幅広い分野で認知、使用されるようになりました。
ちなみに、強酸性電解水と同じく当社が開発した「ビーコロン水(電解次亜水)」は、1999年、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液と同等と見なされ「食品添加物(殺菌料)」に認められています。
以前より注目を集めている「微酸性電解水」、「弱酸性電解水」も食品添加物(殺菌料)に認められていますが、いずれの電解水も「強酸性電解水」が起源となっています。
秋田(日本)から世界へ
強酸性電解水は1994年ルワンダPKO活動の衛生管理に用いられ、WHOによってその効果が確認され、環境保護に対する意識が高い欧米やアジア諸国への普及が期待されています。特に中国では2012年に強酸性電解水生成装置を内視鏡・医療器械・器具等の消毒用として認可する旨を発表。感染症対策を含め海外での広がりが期待されています。